おいでませ
荒川製畳所へ!
当店の四代目 荒川有三は、2024年に 手縫藁床製作 の選定保存技術者として、文部科学省に認定されました。
この技術の習得は、明治初期の勧業博覧会で西川商店さんが展示していた掛縫いの手床を、先々代が見たことから始まりました。西川商店さんの紹介により、大阪で手床(掛縫い)・京都で紋縁(道具畳)・東京で四ツ板縁無し畳など、各地で修行することができ、当店の今の技術につながっています。
先々代は「直」というニックネームで呼ばれており、半纏の図柄がその由来だと聞いております。著 斎藤隆介「職人衆昔ばなし」の「畳屋恵さん昔話」P105~には、東京で修行していた頃の先々代のエピソードが記述されています。
先代は東京で1938年に行われた東京畳協同組合の競技会「掛縫い床の部」で準優勝の成績を収めています。当時28歳。他の出場者は40歳以上の人ばかりで、最年少の出場でした。
補足:手床とは手縫い畳床・手縫い床のことです。

