掛け縫い工程
付け職人の腕の見せ所は「一口、二肌、三框」。床職人は「一肌、二口、三框」と言われており、「口作り」と「上面の仕上がり」は、とても重要です。
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下準備 - 材料を準備します。
- 稲わら:手指で梳いて、余分な袴を取り除いて整える。袴は取り過ぎないように注意。
※袴のについてのアドバイス Blog「畳屋よもやま話」より「ワラの袴落とし」、Blog「畳屋よもやま話」より「わらの袴部分」 - 菰・かい菰:化粧配・胴配・下配(菰は作らず、ワラの配込みでも可)・かい菰・裏菰を作る。符数や玉の大きさを適切に。
※菰の重量についてのアドバイス Blog「畳屋よもやま話」より「胴菰」、Blog「畳屋よもやま話」より「手縫い床の重量が同じ理由」
※菰の編み方についてのアドバイス 旧Blog「畳屋よもやま話」より「菰の編み方の違い」
菰編み作業 かい菰作業 - 稲わら:手指で梳いて、余分な袴を取り除いて整える。袴は取り過ぎないように注意。
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配込み - 下層から順番に、ワラや菰を配込む。曲がりやズレが無いように気を付ける。
- 裏配
- かい菰
※かい菰についての補足 旧Blog「畳屋よもやま話」より「かいごも」、旧Blog「畳屋よもやま話」より「カイゴモ」 - 下配:ワラの配込み、または菰。菰だと芥が不要。
- 胴配
- 中縦配:ワラの配込み。
- 横配:ワラの配込み。
- 化粧配
ワラによる下配の配込み。 ワラが縦横交互に積み重なり、六段になる。
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縫う - 針は真っ直ぐ上げ下げする。
- 口縫い(口作り):横手のワラを引き出し、毛ワラとして口部分を縫い固める。
※口作りについてのアドバイス 旧Blog「畳屋よもやま話」より「毛ワラ」、 旧Blog「畳屋よもやま話」より「口作り」 - 符割:畝1本の幅を、化粧配の玉数で計算して、わかるように待ち針で区分けする。
- 丸畝
- 掛け畝
口縫い作業 符割 - 口縫い(口作り):横手のワラを引き出し、毛ワラとして口部分を縫い固める。
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締め 縫い糸を引きながら、踵で手床を突いて締め込んでいく。
※締め作業についての補足 旧Blog「畳屋よもやま話」より「手縫い床の締め方」
※締め作業についてのアドバイス 旧Blog「畳屋よもやま話」より「粗締めと真締め」表面からの締め作業
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小掛け 上前・下前共に一番目の畝は糸目が不足となるので、両サイドの丸畝に小掛けを入れる。上前と下前の小掛けは一目ずらして縫うこと。
小掛け
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切り回し 規定寸法になるように、幅や丈を切り揃えます。
※切り回しについてのアドバイス 旧Blog「畳屋よもやま話」より「切り回し」切り回し作業
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