畳床の種類

昔は、畳床と言えば「稲ワラ」で製作したものでしたが、現在はスチレンフォーム(発泡スチロール)やインシュレーションボード(木くずを固めたもの)が主流となっています。それらの組み合わせにより、畳床ができています。

  • ワラ床
  • ワラでインシュレーションボードとポリスチレンフォームを挟んだ床(通称 ワラサンド床、化学床)
  • インシュレーションボードとポリスチレンフォームを組み合わせた床(通称 建材床)
  • インシュレーションボード床

など、種類は多くあります。

ワラ床は耐久性・吸湿性・吸音性・弾力性に優れています。反面、耐久性があるとは重い、吸湿性があるとは湿気を吸いダニの発生源になりやすい、弾力性があるとは柔らかいと感じる人もいます。

ワラでポリスチレンフォーム・インシュレーションボードを挟んだ床は、ワラ床に比べれば軽く、弾力性もあります。反面、ワラを使用しているので粉ダニの発生があり、ポリスチレンフォームを使用しているのでワラ床より耐久性がやや劣ります。

ポリスチレンフォームとインシュレーションボードを組み合わせた床は、堅くて粉ダニの発生はほとんどありません。ワラ床より減りやすく、耐湿性はワラ床より少し劣るようです。

ワラ床と、ワラサンド床・建材床は糸の掛かり方が違います(下の写真を見てください)。
これは個人的感想ですが、畳床を塗った糸が横方向と縦方向では畳表の密着具合が違い、建材床は框方向(畳表の縫い付けてある方向)の畳表に粗が出るようです。
現在のところ、横方向に糸の掛かった科学床・建材床はありません。早く製品化されるのを待っています。

畳床の種類

上の写真は、現在、使われている畳床です。
一番上がインシュレーションボード(茶色の部分)とポリスチレンフォーム(ミントグリーンの部分)を組み合わせた建材床、
二枚目がワラ床、
三枚目がワラとインシュレーションボードとポリスチレンフォームのサンドイッチ床です。
耐久性ではワラ床でしょう。ポリスチレンフォ-ムを使った床は、ワラ床より軽いので畳屋にとっては楽ですが…。

ワラ床の裏面材

ワラ床の裏(ゆか板に接する面)は、裏面材で保護されています。その裏面材にも種類がありますので、ここで紹介します。

棕櫚裏
棕櫚はヤシ科の植物です。幹を包んだ繊維質の皮を使用しています。通気性が抜群で、最高級品に使用されています。今では生産するのがとても厳しいです。

丹波裏
折り目の粗い畳表を使用しています。昔は丹波地方で作られたものを使用しており、名前はその名残です。見栄えは良いですが、畳表なのでカビが生えます。特注です。

PE裏シート
メッシュ状のポリエステルなどを、紙に圧着させたシートです。この仕様が標準です。

お薦めの畳床

西播床(ワラ床)

人の身体に馴染むのは、やはり「ワラ床」です。インシュレーションボードは硬すぎて、生活していると疲れを感じる人もいます。硬すぎず柔すぎず、絶妙な塩梅が「ワラ床」なのです。機械製造になって少し硬めに寄ってしまいましたが、それでもインシュレーションボードとの差は大きいです。

関西地方では昔から兵庫県西部の西播州で作られる西播床が有名です。
自信を持ってお薦めできる立派な畳床です。