畳を大事に扱っているつもりが、かえって傷めているケースが見受けられますので、そのアドバイスです。

一階の畳の下に新聞紙は敷かない

新聞紙には湿気を吸い、溜め込む性質があるので、敷かない方が無難です。もし、どうしても敷きたい場合は、こまめに取り替えてください。
ただし二階は湿気が少なく、一階の天井裏にゴミが落ちるのを防ぐためには、敷いた方が良いでしょう。

毎日、掃除機をかける

特に新しい畳表は、カビがとても生えやすいです。昔ながらの食パンと同じ(2〜3日でカビが生える)だと考えてもらえれば、わかりやすいと思います。 カビを防ぐには、毎日掃除機をかけることです。テーブルの下などは、忘れがちになりますので、気をつけてください。
(異様に湿気の多い家では、毎日掃除機をかけてもカビが生えた…というお話しを聞いたことがあります。ここでは一般的な家のお話しです。)

天気の良い日は、窓を開けて換気する

畳は湿度が高いと湿気を吸い、低いと吐き出します。そうやって部屋の空気の湿度調整をしています。天気の良い日は窓を開けて、換気をしましょう。
また、雨が降り続く時は、除湿機やエアコンの除湿機能を活用するのも、おすすめです。

敷物は使わない

畳の上にジュータンやゴザなどの敷物を使うと、畳と敷物の間に砂ゴミが溜まり、畳表にヤスリをかけている状態になります。積極的に畳を傷め、湿気もこもりやすくなるため、敷物は使わない方が良いでしょう。
どうしても使用したい場合は、毎日、敷物を上げて畳に掃除機をかけてください。

(番外編)

裏返ししたら、使い初めに「酢水」で吹き上げる

バケツ半分くらいの水に、大さじ1杯の酢を入れます。(分量はだいたいで大丈夫ですが、酢が多過ぎると臭いがしますので、そこには注意してください。)よくかき混ぜ、それを使って固く絞った雑巾で畳を拭いてください。

カビが生えたら…

カビが生えるのは掃除が不足している証拠です。また、湿気が特別に多すぎる家の可能性もあります。 換気をしっかりしながら、下記の順番に対処してください。

  1. タワシなどのブラシでカビを掻き出す。
  2. 掃除機をかける。
  3. 畳に霧吹きで消毒用アルコール(エチルアルコール、冷蔵庫用の除菌スプレー)を吹きかけ、乾いたタオルで拭く。